■NPO 組織の作り方
NPO法人でなくて、狭義のNPO。どういう組織、運営スタイルがいいのか、常に暗中模索。
■「誰もが主役」の組織
幸いなことに、いくつかの団体や委員会に所属するなかで、良いところ悪いところをマネするチャンスはある。10代に参加した団体では、特定の人間がトップというスタイルはとらず、「誰もが主役になれる」を合言葉に、事業資金の50万円なり100万円を出すと、主催者になれた。事業ごとに十数名の主催者が名乗りをあげて、事業を遂行する。ボランティアスタッフと主催者の隔たりは、契約書への連帯署名や、主催者会議に参加できること以外大きな差はないと感じた。あとは個人の意識に大きく頼る。15才の私も主催者(親の金だけど)になることができた。「金も出すし、発言も行動もする」というスタイル。
このとき、「すげーなー」と驚いたのは、「アースデー」立ち上げ時、ある日他団体のおじちゃんとビラ詰め作業をしていた。「おたくの団体が羨ましいです。組織がいつも若い」というのだ。多くの団体は、立ち上げ者である人間がトップやコアメンバーとなり、スタッフの入れ替りがあってもトップは常に同じである。トップの退任と同時に解散というのもよくある話。若い秘訣はなんたって、単年度パワーだから、個々が完全燃焼できる。「自分が主役である」は、言いだしっぺがやる。をさす。これを楽しめる人間が多かったから、常に組織は若い。もちろん、言うだけでやらないヤツはいて、去っていくんだけど。
が片方で、主催者が毎年入れ替ることのデメリットとして、経験が会の厚みにならない。引継ぎがない。などもあげられる。年を重ねると、それじゃいかん。というヤツが現れて、会報誌もできてくるし、脈々と受け継がれるものもできあがってくる。そうやって5年走ることができる。
■伝統ある組織
22才で参加した組織。当初つまらないと感じたのは、完璧な縦系列の組織となっていて、担当する部署以外の事業に口をはさめないこと。「こんなんじゃ、よくならない」と葛藤の数年を送ったが、5年も所属してやっと、この組織の良さが見えてきた。厳格な会議と定款、ルール、事業計画に基づいた予算計画。数十年の歴史をもち、自分達会員の資金をたやさず確保できる組織形態。この組織には、退会しなくてはならない年齢が定められている。これは組織が常に若くあり続けるためには、画期的なシステムだと思う。
計画に基づいた事業しかやっていけないなんて、とその厳格さに飛び出たこともあったが、このルールも今となれば、先人が築いた理由が見えてくる気がする。はじめて担当するものにとっては、ビジョンが定まるだけの経験値やスキルが少ないから、一年間の計画をたてることは実際に厳しいが、経験を経た者には、この厳格さがとても重要になると思った。つまらないと感じることは、組織の歴史、周辺地域の課題点を時代とともに察知する力、コミュニケーション力、トップのビジョン。要はいい加減になるってこと。そのどこかが欠けてしまうと、ルールも形骸化し、意味をもたなくなる。んだということがわかる。
この悩みを抱えて飛び出ようとしたとき、私の心の師匠M村氏が言った言葉は、「ルールがあるから面白いだろう」だった。確かにそうだ。
■で、うち、フィルム微助人
このルールを作るところから組織を作っているのが、フィルム微助人だ。NPO法人の選択をしたときに、セットでついてきたルールがある。事業計画や理事、会費の設定が必要。作業は面倒だが、このルールがあることで面白いことができる。過去の経験があったから、そう当時思った。
最近の悩みは、そこから一歩進んだ。仲間内でルールを守ることは、日々の忙しさから、ゆるくなることはあっても厳しくなることはなかなか難しい。ましてや新しいルールを作るには。
新しいスタッフが入ってくることで、大きな変化をもたらすのだとはわかる。が入ってくる仕組みづくりにも面白さがなくては。だ。あんど、「誰もが主役」の組織は後輩がつくってきた肉付けルールはもちろんあるが、骨格となるシステムは、経験豊富なあるおっさんが作り、それが20年も変わらず採用されている。
ってことは?? 応えはまだまだ出ぬが、悩めばおのずと応えは出る。をモットーに今日からまたがんばんべー。と理事長ブログにメモしとく。